活動報告
「砺波で語ろう!おしゃべり会」でスピーカーでした
砺波のアプリコットさんで開催されている「砺波で語ろう!おしゃべり会」の記念すべき第60回の回でスピーカーをさせていただきました。
砺波で語ろう!おしゃべり会⇒https://www.facebook.com/events/1982862945070374/
このおしゃべり会、主催者の舘さんのお人柄もあって、とてもアットホームな場でした。
主催の舘さんの投稿の一部がこちらです。
今回の昼の部、「宮田 妙子さん」の「ダイバーシティって何だろう?」は、いかがでしたか。
みなさんの興味あるテーマだったからか、あるいは、妙子さんに会いたいからなのか、大勢の方に参加して頂き、有意義な時間を過ごすことができました。
宮田さん、さすがに学校の先生。質問し、みんなで考える時間があったりして、眠くならない話と進め方!! 最後まで、あっという間でした。
個人的には、データで示された、他国に比べて、日本のダイバーシティの遅れ、また生産性の低さに驚きました。
よく、福祉の世界で、高齢者に優しい社会は、みんなに優しい。という話を聴きますが、ダイバシティの共生の世界にも、通じるところがあり、色眼鏡のない気持ちで、いろいろな方に接していきたいと思いました。
舘さん、ありがとうございました!
そして、当日ご参加くださったYoko watanabeさんがこちらの投稿をしてくださいました。
(掲載の許可をいただいています)
違うこと ややこしいけど面白い
花もスマホも もちろん人も
「ダイバーシティって何だろう?」というお話を聴いた
あまり馴染みのない言葉で、最初はどんなシティ?
って感じだったけど 〝多様性〟のお話
私が生きていくうえで大切にしたいキーワードの一つ
それと向き合いライフワークとしておられる宮田さんは
魅力的な女性で、とても励みになり刺激を受けた
高3の娘に、ウォーキングをしながら話してみた
「在日の(富山の)外国人で高校に通ってる人は30~40%らしいよ」
娘からはちょっと意外な反応があった
「確かに日本は恵まれているけど、それが幸せかどうかは
わからない。義務教育だと言われてもそれに適応できない
人はいるし、義務だと言うわりにはゆるいし、でも頭の
いい人が偉いっていう世の中はどうかと思う」って
こんなことを語り合えて何だか嬉しかった
自分と他人は明らかに違う
でもそれは善悪でなく優劣でもなく上下でもない
良いと思うことも相手にとってどうかはわからない
私は役に立ちますよなんて、おこがましくて言えない
だからせめてあなたを排除しませんよ
もしかしたら一緒に考えてお手伝いできることがあるかも
ぐらいなスタンスでそばに居れたらいいのかな
なんて思う
こんな風にいろいろ感じてくださる、それが本当にありがたいなぁと感じます。
これからも機会があれば、いろいろな場所でお話させていただきたいと思っています。
世界自閉症啓発デーLIUB in Japan2018@世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落開催のご報告
4月2日に世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落で世界自閉症啓発デーLight it up Blueを開催しました。
開催前に毎年KNBラジオの朝生コラムでお話させていただいているのですが、今年は県自閉症協会会長の八木先生もご一緒くださいました。
そして、森富山市長にセルフィサインもいただいてきました。(これまでに、南砺市長、高岡市長、射水市長、氷見市長、小矢部市長にセルフィサインをいただいています)
7年目を迎えた五箇山菅沼でのライトイットアップブルーですが、なんと今年もお天気に恵まれました。これで7年連続星空の下でのライトアップになります。
集落が青に染まり始めた頃、食事処与八さんでの同時開催イベントが始まりました。
今年のテーマは「五箇山でつたえたい わたしたちの想い」
来場された方には、つたえたい想いを書いてボードに貼っていただきました。
今年はまず県議会議員の平木柳太郎さんにひと言いただきました。
平木さんからは世界自閉症啓発デーがなぜ世界で同時開催されているかを考えて、イベントだけで終わることなく、ここに来た方がそれぞれ1人ずつでいいから伝えていくことの大切さをおっしゃっていただきました。
続いて、毎年このイベントに協力してくださっている越中五箇山菅沼集落保存顕彰会会長、中島さんからもひと言メッセージをいただきました。五箇山のいらっしゃいの挨拶「ようござったようござった」からお話いただき、ブルーのライトアップが似合う集落になったとおっしゃっていただました。
そして、スピーカーのお三方のお話が始まりました。
まずは7年連続五箇山でお話くださっている社会福祉法人めひの野園の東真盛さん。
自閉症、発達障害の方は環境にすごく影響されること、社会が整っていれば何の問題にもならないことが、整っていないことで問題になる、つまり社会の障壁と戦っているのだというお話をまずされました。
そして、支援の仕方があっても、広がっていかない、知っているのにできていないことが問題と、現状の問題点を指摘してくださいました。ポイントは困った行動をなくすことだけではなく、適応的な行動を増やすために自己決定の機会を増やすこと、安心して失敗できる環境を整えること。そして、お互いに尊重し思いやることのできる関係性の大切さを言われました。「~ねばならない」は禁物で、まぁいいかなと思える寛容性が大切なのだと。そして、多様性は豊かさと同義であると言われたのでした。
しかし、そんな短い言葉だけでは東さんのお話はとてもお伝えしきれないので、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=8m43s
続いて、コミュニティハウスひとのまの宮田隼さんのお話。
まずコミュニティハウスひとのまとはどんなところかというお話から。ひとのまは一軒家を開けていて、誰でも来てもいいよ~という所。そこには不登校の子どもたち、近所のじいちゃんばあちゃん、食べ物がなくその日暮らしにも困っている人たち、いろんな人たちが集まります。でも、支援の場、ではありません。それぞれがそれぞれに自由に過ごしながらいつの間にかお互い助け合う関係が生まれている、不思議な空間です。その空間を作り出しているのは、宮田隼さんの存在がやはり大きい。
隼さん、小2から中2まで引きこもっていた子をあるきっかけで外に連れ出しちゃいました。そのきっかけというのが、実にすばらしい。内容は、文章にしてしまうと伝わらないものになってしまうので、これもぜひ実際にお聞きください。感動すること間違いなし、なのです。
隼さんのお話はこちら
https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=34m54s
そして3人目のスピーカーは富山県自閉症協会会長の八木信一さん。
八木さんは八木小児科のお医者さまとしてもたくさんの発達障害の子どもたちと関わり、富山県のみならず全国でも精力的に活動していらっしゃる日本各地から引っ張りだこの先生です。
八木先生は障害の害をひらがなで書く風潮もあるけれど、害は漢字のままでいいとおっしゃいました。
障害の害は実は世の中の方で、障害と決めつけているのは世の中なのだと。障害物を取り払うことで、障害は障害じゃなくなるのだから。
発達障害の方は大声で怒鳴られることが苦手なのですが、因果関係を伝えられないままただ怒鳴られる、それは最も苦痛なのです。ちゃんと因果関係を伝えると分かることがたくさんあるのだから。でも、それって、人と人のつき合いの基本の部分ですよね。そういうことをおろそかにしない、ということも教えていただいたように思います。
そうして、投げられたボールは必ず投げ返すことの大切さも言っていただきました。
たとえ自分がバスケットボールを持っていても、ソフトボールを投げられたら、一旦そのバスケットボールは置いて、ソフトボールを投げ返す、その優しさが大事だと。やはり寛容性のある社会が生きづらさを抱えた人たちが生きやすい社会であり、それはすなわち全ての人にとって生きやすい社会でもあるのです。
八木先生のお話はこちら
https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=59m3s
この日は富山大学の水内先生と水内ゼミの皆さんにもつたえたい想いをお話いただきました。
水内先生は研究者としての視点からもお話いただきました。従来自閉症の方は他者視点に立ちにくいと言われていましたが、経験を積むことで他者視点寄りの行動ができるようになった例もお話くださいました。
また水内ゼミの皆さんは、日頃サークルで自閉症の人と接する中から感じたことを率直に話してくれました。最初、自閉症と聞くと一線引いてしまっていたが、接するうちにそれがなくなった。人と人として接することができるようになった。そんな話を大学生が話してくれて、それは本当に大切な視点だと思うのでした。
水内先生のお話はこちら
https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=1h8m16s
そして、この日は、東京からもお客様がいらしてました。
イイトコサガシ代表の冠地情さん。
イイトコサガシとはどんなところかはぜひこちらのページをご覧ください。
https://iitokosagashi.jimdo.com/
冠地さん、熱いパッション全開でイイトコサガシの極意をお話されました。
知識ではなくハートに刻んでほしいとおっしゃったイイトコサガシ奥義、これも文章にするよりもぜひ、冠地さんの肉声をお聞きいただければと思います。
冠地さんのお話はこちら
https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=1h25m11s
そして、会場の想いもお話いただきました。
最後に残ってくださった皆さんで記念撮影
このイベントが7年継続できているのも、協力してくださる皆さんや会場に駆けつけてくださる皆さんがいればこそ。
来年もこの場所でお会いできることを楽しみにしています。
主催:NGOダイバーシティとやま/富山県自閉症協会 共催:越中五箇山菅沼集落保存顕彰会/ 社会福祉法人めひの野園 後援:富山県/南砺市 協賛:NPO法人真おやじ塾/アルカスコーポレーション㈱/四国管財㈱/㈱タービン・インタラクティブ/
㈱Humming bird/㈲中野工業/㈲森本自動車/ライフガード北陸/潤観光開発㈱/
相続診断士事務所ライブリッジ/日本海ガス絆ホールディングス株式会社 協力:ヤマシナ印刷(株)/ 花椿かがやき/ 夢響村塾とやま/とやまcocolo会/
コミュニティハウスひとのま/(株)フロー/富山大学水内研究室
富山情報ビジネス専門学校でのボランティア講座のご報告
ダイバーシティとやまからの出講のお知らせです。
富山情報ビジネス専門学校の9学科の2年生全員を対象に3回にわけてボランティア論の講座を担当しました。
学生たちにとっては、ボランティアやダイバーシティについて考えるきっかけになったようです。
学生の感想を一部ご紹介します。
ひとのま×ダイバーシティとやまキャンプ2017開催のご報告
2017年8月31日~9月1日
コミュニティハウスひとのまとのコラボキャンプを開催しました。
何が飛び出すかわからないのがこのキャンプ。
今年は生きている飛騨地鶏を子どもたちと一緒に捌いて調理して
いただくという時間もありました。
どの子も怖がることなく、いろいろ手伝っていました。
主にやってくれたのはベトナムからの留学生。彼らは国ではそれを普通にやっていたので、捌いた鶏は無駄に捨てる所はほとんどなくて、血も使ったし、腸もきれいに洗って料理に使いました。
いつもスーパーで簡単に肉を買っている私たちに、命をいただくということをしっかり教えてくれた時間でした。
みんな温泉に入ったり、それぞれに遊んだり、ずっと話したり、特に何かプログラムがあるわけではないけれど、それが逆に心地よく、逆にいろいろ学びになる、そんな時間でした。
とやま外国人活躍セミナーにてファシリテーター
8月27日、とやま国際センター主催の「とやま外国人活躍セミナー」にてファシリテーターをさせていただきました。
当日は富山で活躍する外国人&外国に繋がる5名のコメンテーターの皆さんに主に以下の点についていろいろ語っていただきました。
1.活動紹介
2.活動してきた中で大変だったこと、こまったこと
これはやってよかったと特に思ったこと
3.これから富山で活動していきたいと思っている外国人の皆さんへのアドバイス
日本人への要望(ようぼう)こんな制度(せいど)があったらいい など
コメンテーターの皆さんから出た3についての意見をホワイトボードに以下のように書き留めました。
ぜひ写真をクリックしてお読みください。
最後にコメンテーターのお1人、松本ちこさんがマライカというアフリカ民謡を歌ってくださいました。
とても心に染み入る歌声でした。
多様な人が活躍できる地域社会が、少子高齢化社会の中で生き残れる地域社会であることは疑いようもありません。
とやま外国人活躍セミナーは今後も開催されます。詳しくこちらをクリック⇒http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1018/kj00017925.html
最後にコメンテーター、参加者のみなさんと
富山ロータリークラブ例会で卓話
8月22日に富山ロータリークラブの例会で卓話させていただきました。
今年度の富山ロータリークラブのテーマが「世界の中の富山ロータリークラブ」
その中で「富山の国際人」シリーズの卓話が全8回あるのですが、その第1回目のプロローグ的なお話をさせていただきました。
「地域を未來を拓くダイバーシティ」と題して、ダイバーシティの視点を持つことの大切さについて語ってきました。
そして、ちがいに気づきちがいを活かせるダイバーシティの視点を持っている人が真の国際人だと考えるとお話しました。
また、ロータリークラブということもあるので、ダイバーシティ研修についても少し触れてきました。
企業としてダイバーシティに取り組もうとしても、中途半端なダイバーシティでは組織を逆に停滞させてしまいます。
そのため、目に見える効果をしっかりと念頭に置いたうえで、組織内にダイバーシティを浸透させなければなりません。
企業用ダイバーシティ研修では
・ダイバーシティの基礎講座
・ワーク
・検証
の3つの構成で実施します。
ダイバーシティ研修に興味のある方はこのホームページのお問い合わせからどうぞ。
ダイバーシティ・カフェ 米村美樹子さん 開催のご報告
8月5日にダイバーシティ・カフェを開催いたしました。
今回の語り部は米村美樹子さん。米村さんは中国人の研修プログラムのデザインや翻訳、手帳術コーチとして願いが叶う手帳術講座等を開催されていらっしゃいます。
詳しくはこちらで
「ダイバーシティとやま」な日々 米村美樹子さん http://blog.canpan.info/diversityt/archive/196
今回はそんな米村さんにアナウンサーを経て中国に留学された時のお話や今感じていらっしゃることをお話していただきました。
「メインストリームから10°くらい外れてみる」のが米村流。
昔からみんながキャーキャー騒いでいるようなアイドル等にはちっとも興味が湧かなかったそうです。
でも、180°離れて見ているのとはちがいました。その10°の距離感こそ、米村さんがアナウンサーをされている時の視点の鋭さにつながったのだろうとお話を伺いながら思いました。
そんな米村さん、国際放送局のアナウンサーは英語以外にも使える言語を習得しないとと思ったのと、昔から中国史好きだったこと、そして可愛がってくれたデスクのお話を聞いて「よし、やっぱり中国語を習得しよう」と思い、北京に留学。
しかし、アナウンサー時代は新宿の夜景が見えるおしゃれな部屋に住んでいたのに、いきなり留学生用の二段ベッドの生活が始まります。幸いルームメイトには恵まれましたが、北京の生活に慣れるまでにはかなりの時間を要しました。異文化に飛び込んだ時には、さまざまなステップを経てようやく相手の文化を受け入れられる段階に来ますが、米村さんはイライラの段階で長くとどまってしまったと言います。ようやく「ここはこれでいいんだ」と思えるようになったのは体を壊して一時帰国して中国に戻ってからでした。
2008年の北京五輪の時に米村さんはストリートで日の丸を振っていました。
中国の街で日の丸を振る、それまで考えられないことでした。それができたことに感慨深いものがありました。
2012年、日本で連日報道された反日デモ。私たちはテレビの映像を見て、中国全土でデモが行われているような印象を持ちましたが
実際にデモが行われていたのは、広い北京市内では封鎖された1㎞の区間だけ。それ以外は何ら普段と変わらない生活が繰り広げられていたのです。私たちがどこでどんな情報をとってどこまで信じるか、メディアリテラシーの重要性をわかっているつもりでも、実は結局本当のところはわかっていないことが多いのです。
他にもいろいろな話が飛び出してあっという間に2時間が過ぎました。
米村さんのお話の中に「いつから相手を知るつもりなの?」というのがありました。
日本人は日本の方が優れていると思いすぎではないか?今、世界は目まぐるしく変化しています。そこをちゃんと見ないといけない。
現に今、中国の都市部の発展は目覚ましいものがあって、例えば上海では自転車をシェアするシステムが確立されている。富山市にもシェア自転車のシステムはあるけど、富山のように自転車のステーションでないと乗り降りできないのではなく、どこで乗り降りしてもよく、どこに自転車があるかはスマホで一目瞭然になっている。自分の借りたい自転車の置いてある場所に行ってスマホをかざせばロック解除になり、そこで自動的にスマホから代金が落ちるシステム。一事が万事こんな調子で、日本の方がまだまだ最先端なんて思っていると、もう相手はずっと先を走っている可能性が高い。もちろん日本は素晴らしい国だし、成熟した国だけど、だからといってそこに安住していては、浦島太郎のようになってしまうことも否めないのです。その部分にそろそろ気付かないとまずいぞ、との米村さんの指摘でした。
そして最後に米村さんの妄想?幻想?野望?ということで飛び出したのが、まず一つ目は富山に「日本一美味しい茶餐庁が欲しい!」とのこと。出来たらきっと流行るのになぁ~と思っています。
そして二つ目、五箇山豆腐の麻婆豆腐を人気B級グルメにしてほしい。固い五箇山豆腐と辛い花椒、おいしそう♪
それから実際に計画していることとして、氷見の獅子舞観光資源化プロジェクトを進めていきたいと思っています。これは、氷見の獅子舞を留学生に体験してもらい、それをブログやSNSで発信してもらうことによって、氷見の獅子舞ファンを増やして観光にもつなげようというもので、昨年から動きだしています。
中国系の親子向け環境学習ツアーIN富山も開催したいと思っています。水をテーマにして、黒部川での清流体験とイタイイタイ病が起きた神通川を調べる体験を親子でするツアー。今、環境汚染が深刻な中国ですから、きっと意義ある親子ツアーになるにちがいありません。
今回は富山在住の中国の方も出席され、環境ツアーに早速興味を持っていらっしゃいました。
外はうだるような暑さの一日でしたが、浴衣姿で颯爽とされている米村さんのお話で、とても充実したダイバーシティ・カフェになりました。
多文化共生マネージャー地域ネットワーク検討会に参加
ダイバーシティとやま代表の宮田が多文化共生マネージャー地域ネットワーク検討会に
東海・北陸ブロック代表として参加しています。
この検討会は全国に400名以上いる多文化共生マネージャーのネットワーク構築に向けて
協議するものです。
先ほど第1回の検討会が開かれ、今後具体的な内容について協議していきます。
高岡商工会議所青年部人材育成部会の講演会のご報告
4月25日(火)に、高岡市商工ビルにて、ダイバーシティに関する講演会を行いました。これは、高岡商工会議所青年部人材雇用委員会主催の年間を通じた事業計画の一部とのことで、今回の講演会はその皮切りになるものですが、雇用はもちろん、就業形態や働き方、雇用形態や多様な人材の活用などを検討し、地域商工業の発展に寄与することを目的としたものです。
ご依頼のあった時点から、ご担当者からは熱心なご意見をいただき、「現状を打開していきたい」という強い決意や変革への意思を感じました。「多様性を武器として、人を惹きつける企業になる」というご意向でした。
ダイバーシティとやまのこれまでの活動を振り返ると、普及啓発的な活動が多くを占めており、今回のご依頼のような具体的な組織への働きかけ、かつ、対象が県内民間企業であり、受講の対象者がその人事や採用の中核的な人たちであるということは、革新的なことだなと思いました。
この2週間ほど前にも、とある民間企業とダイバーシティに関するミーティングを行っていたことから、徐々にダイバーシティが浸透していることを実感するとともに、疑問や課題、その打開策などへの処方箋が必要になってきていることを実感しています。
ダイバーシティというと、「いろいろな人がいますよね」ということではありますが、実のところはそうでもなくて、また、企業戦略とかマイノリティ支援とか働きやすい環境づくりといったダイバーシティも多くあるものの、現実に適用させるためにはどこにポイントを置くべきなのか?というところがネックになってくると思います。
今回の講演会では、主催のご担当者の熱意を受けて、一歩切り込んだ講演を行うとともに、今後一年間を通じて行う事業計画の目標の部分についてお話させていただきました。
ダイバーシティとやまでは、ご依頼に応じて、さまざまな講演、研修、ワークショップなどを実施しています。
過去記事もご参考くださいますと幸いです。
「世界自閉症啓発デーLight it up Blue2017 五箇山菅沼合掌造り集落」開催のご報告
4月2日に世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落での世界自閉症啓発デーLight it up Blueを開催しました。
なんと6年連続好天に恵まれました!そして今年は雲一つない青空と星空の下での開催となりました。
プレイベントではとやまcocolo会さん主催の赤かぶ掘りと富大水内ゼミの学生さんによるワークショップで盛り上がりました。
その模様はこちらの写真でどうぞ。
さて、菅沼でのイベントは今年は日曜ということもあって、午後4時からスタートしました。
開催場所は五箇山菅沼合掌造り 食事処 与八さん。
「多様な見方を味方に~こんなに楽しい自閉症~」と題して開催しました。
第1部 自閉症体験・楽しく知ろう自閉症の世界では、富山大学人間発達科学部水内ゼミの皆さんが
自閉症のことを誰でも楽しく学べるようにいろいろなゲームで盛り上げてくれました。
左の写真は自閉症の方が描いたお菓子のパッケージ。一回見ただけでとっても正確に描けてしまう方なのです!
そして、富大人間発達科学部の水内豊和さんがゼミの皆さんのゲームを通しての学びをまとめてくださいました。
第2部は講演&おやじが語る自閉症の子ども自慢ということで、
最初に一般社団法人ぶれいん・ゆに~くすの伊藤あづささんの講演。
あづささんは自閉症の息子さんが生まれてから、これまでのことをとても詳しくお話くださいました。
あづささんの当日のお話のラインナップは次の通り。
・私のこと
・息子自慢をたっぷりと
・なぜ高槻に?
そして今
・Team幸太朗
あづささんの一貫した強い想いは「あたりまえを諦めない」
幸太朗さんを仙台から遠く離れた高槻で一人暮らしさせたのはいつまでも親と一緒は叶わないという思いからです。
知的障害があっても、自閉症でも、一人暮らしができるという「あたりまえ」を諦めたくなかったのです。
そうして、それを叶えてしまうところがあづささんのすばらしいところ。
きっと同じ思いを抱えている親御さんにとっては、どれだけ心強いことでしょう。
これから幸太朗さんがどんな自立の道を歩いていかれるのか楽しみです!
あづささんの講演に続くのは、おやじが語る自閉症の子ども自慢です。
お二人のお父さんが自閉症のお子さんの自慢話をしてくださいました。
お話してくださったのは、富山県発達障碍者支援センター「ほっぷ」の鈴木勇さんと
八木小児科の八木信一さん。
お父さんならではの視点でのお話に、うんうんと頷いている方もたくさんいらっしゃいました。
ボランティアで参加してくれたベトナム人学生もとても心に残ったと話していました。
そして、コーディネーターのめひの野園の東真盛さんからのスライドはこちら。
時間が足りず、お三方でのお話の時間がとても短くなってしまいました。
この続きはまた来年、ということで、来年以降の楽しみもできました。
こちらはゲームの時に水内ゼミの皆さんからシールを貼られるコーディネーターの東さん。
そして、日が暮れ、合掌造り集落が今年も青い光に包まれました。
来年も世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落がこの優しい青い光に包まれる一日になりますように。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
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