8月, 2015年

「多文化共生から始まる地域創生inとやま」開催のご報告

2015-08-27

フォーラムチラシ8月7日(金)に、サンシップとやまにて、「多文化共生から始まる地域創生inとやま」を開催しました。
このフォーラムの主催者は、NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会であり、ダイバーシティとやまは、地域コーディネート団体として、北陸での開催をコーディネートしました。
このフォーラムは、総務省が「地域における多文化共生推進プラン」を策定してから今年度で10年が経つことになるため、これまでの地域における多文化共生をふりかえり、これからの10年の多文化共生を展望しようとするものです。全国14ヶ所で開催される予定となっており、北陸ブロックでは、当地富山での開催となりました。

チラシを見ていただければ、おわかりになると思いますが、このフォーラムの開催にあたっては、とても多くのみなさまにご協力いただき、支えられながらの開催となりました。北陸地域で、多文化共生に携わる自治体職員のみなさま、国際交流協会のみなさま、さまざまな分野においてご活躍のみなさまが、このように一堂に介することができて、本当に嬉しく思いました。

そして、開催結果について、詳しくご報告すべきところですが、今回は趣向を変えまして、主催者側の内部の視点から見たフォーラムについて、ご報告させていただきます。
フォーラムの企画や留意点など、主催者ならではの視点で記載してありますので、今後、こうした事業を企画される方にとっては、面白い開催報告ではないかと思います。
ただ、文面がやや固いので、関心のある方だけ添付のファイルをお読みになることをオススメいたしますよ。

フォーラム開催後は、時間の許す方のみでの懇親会となりましたが、笑いあり、三線の演奏あり、おわらの演舞ありの楽しいひとときとなりました。こうした時間もゆっくりと持ちたいものですね。
ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

 

多文化共生から始める地域共生inとやま開催報告byNPOタブマネ

ダイバーシティ・トレーニング第1回 開催のご報告

2015-08-24

8月22日(土)に、射水市太閤山コミュニティセンターで、ダイバーシティ・トレーニングの第1回として、「ちがいに気づく」を開催しました。

まずは、前回のダイバーシティ・トレーニング理論編のふりかえりからのスタートです。

前回は、時間が足りずに話すことができなかった文化の意味についての話がありました。

関心のある方は、画像をクリックしてお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、国際交流の現場において、目に見える表面的なことや、知覚し、意識し得る部分だけをもって理解しようとする態度では、衝突は避けられません。当事者同士が知覚していない部分に目を向け、そうした部分があることを意識しない限り、真に理解し合うことは困難です。表面的なちがいや、分かり合える部分だけの文化的差異を見て、相手のことを理解したつもりになっていても、いざ何かトラブルが発生したときに、表面的な理解を放棄するばかりではなく、「あの人は外国人だから」と、深層的なちがいの存在からも目をそむけてしまう人が少なからずいるのが現状です。こうした態度では、いつまでたっても多文化共生は進みませんよね。こうした部分の気付きの端緒になる最初の話でした。

 

そして、本日のワークショップ「ちがいに気付く」です。

まずは自分の短所を2~3個出すところからスタート。

皆さんからは、いろいろな短所についての意見が出ました。

その後、それを短所ではなく長所に変換していきます。

例えば、「頼まれごとを断れない」なら、「思いやりがある」に、「後先考えずに行動する」なら、「実行力がある」など。

短所と聞くと、それをなくそうとするけれど、短所と長所は表裏一体。

短所をなくすことが、長所を失うことになってしまいます。なくすのではなく、それを長所に変えて活かしていくこと。

その発想の転換が大切だということに気付くワークでした。

すると、参加者のお1人から、「昔からできないことを無理やりやらされそうになると、ますますできなくなったけど、できることを伸ばそうとすると、自然とできないこともできるようになってきた。先生は枠にはめたがる人が多いけれど、凸凹をなくそうとするのではなく、凸をのばす教育が大切だと思う」というご意見があり、参加者一同深く頷く場面もありました。

次のワークでは、男らしさ、女らしさで思いつく言葉をたくさん挙げてもらい、知らず知らず、枠の外にはみ出してはいけないという意識で生きてきた「男」としての、「女」のしての自分がいなかったかという点を考えました。

ここでは、「植えつけられた価値観で物事を見ていた自分がいたと思う。もっと寛容になりたい」というご意見が出てきました。

今回はまだまだワークが続きます。

続いて、発達障がいについて考えるワークでした。

発達障がいは目に見えにくい障がいです。それゆえ余計に生きづらさを感じる人たちが多いのも事実。

そんな発達障がいの人が近くにいた場合、自分はどうしたらいいだろう、そんなことを考えるワークとなりました。

ここでは、おせっかいにならずに、でも理解する、本人ではなく、周囲の理解が変わることの大切さについての声が出てきました。

そして最後にもう一つ、障がいを選ぶというワーク。

自分に障がいがあったら、を考え、なぜそれを選んだか、または選ばなかったかを話し合いました。

そこで出てきたのが50年前だったら、きっともっと障がいがある人は生きづらかったであろうという意見。

社会に認められた障がいであれば、障がいを感じずに生きられるようになっているものもある。それは50年前とは全然ちがっていて、きっと50年後はもっとそうなるだろう。そのために私たち一人一人ができることは、やはり身近でダイバーシティを進めていくことじゃないか。そんなことを話し合い、とても内容の濃い3時間のダイバーシティ・トレーニングを終えました。

アンケートでは、「世界観が広がった。想像力を持って人と接したい」、「他人やちがいを受け入れるだけでなく、自分が普段どう意識して行動しているか考えるいい機会になった」、「仕事に見方を生かしてみようと思った」等のご意見をいただきました。

ダイバーシティ・トレーニングはこの後もまだまだ続きますが、今回の内容だけでも、もっとたくさんの方に体験してほしい。そんなワークショップになっていますよ。

これからもダイバーシティ・トレーニング、いろいろ企画していきますので、またぜひご参加ください。

なお、今年度のダイバーシティ・トレーニングのスケジュールは以下の通りです。
第0回 ダイバーシティ理論(終了)
第1回 ちがいに気付く(終了)
第2回 多文化リテラシー
第3回 ダイバーシティ・リーダーシップ
第4回 ダイバーシティ・マネージメント
第5回 アサーティブなコミュニケーション
第6回 2つの文化を考える
第7回 対立の解消
特別セミナー LGBT(予定)

2015年度 定期総会&ダイバーシティ・トレーニング開催のご報告

2015-08-11

6月21日に、射水市太閤山コミュニティセンターで、2015年度の定期総会及びワークショップを開催しました。

定期総会では2014年度の事業報告と2015年度の事業計画についてお諮りしました。

ご承認をいただいた2014年度の事業報告と2015年度の事業計画はこちらになります。

http://diversity-toyama.org/?p=1552

1年を通じた活動内容を閲覧できますので、ぜひご覧ください。

総会に続き、今年度の目玉事業ともなるワークショップ「ダイバーシティ・トレーニング 〜理論編〜」を開催しました。

ハワードさんのファシリテートにより、ダイバーシティの歴史、差別、平等、エンパワメント、人権などに関するレクチャーとグループワークをしながらの学びです。レクチャーではたくさんの参考資料の中から、ハワードさんが噛み砕いて話してくださり、改めてダイバーシティの奥深さを実感。

その後、“平等”についてグループごとに話し合いました。

普段、なんとなく分かっていたつもりでしたが、その奥深さや難しさを再認識させられました。

そして、グループワークの最後に、会社の管理職になったつもりで、多様性を実現するためのビジョンを作成し、具体的行動を検討しました。

いろいろなアイデアが出て、ダイバーシティの可能性を感じさせられましたが、多様性を実現して、かつ、競争にも勝つという点で苦労されているグループもありました。

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

次回のダイバーシティ・トレーニングは、8月22日に開催します。

テーマは「ちがいに気付く」です。お楽しみに。

こちらもぜひご参加くださいね。

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発達障害