活動報告
「多文化共生体験塾IN富山」開催のご報告
多文化子ども食堂第1回&第2回開催報告
ダイバーシティとやまでは今年度から太閤山地域振興会の全面的なご協力のもと、多文化こども食堂を開催しています。
2008年から毎週土曜日に太閤山コニュニティセンターで多文化こどもサポートセンターを開催している太閤山ならではの多文化こども食堂です。多文化こどもサポートセンターには、今、パキスタンやバングラデシュ等のムスリムの子どもたちが多く通っていることもあって、ムスリムのハラール食のことを知ってもらおう!と多文化子ども食堂にもハラール食のメニューを出しています。(ちなみに、子ども食堂を開催にあたって、食品衛生責任者の資格をとりました)
第1回は5月27日に開催。サポートセンターに来ているパキスタンの子どもたちのお父様がパキスタンカレーを作ってくださいました。
太閤山地域ささえあい隊の皆さんや多文化子どもサポートセンターのサポーターの皆さんが一緒にお手伝い。
大人用の辛口と子ども用の甘口の2種類を作ってくださいました。とってもおいしいカレーに皆さん大満足の第1回目でした。
第2回は8月5日に開催しました。この日はまちづくりプラットフォームの参加者の皆さんが太閤山地域振興会の取り組みを視察&多文化子ども食堂の体験でした。第2回はマレーシアの皆さんがマレーシア料理「ナシアヤム」とデザートを作ってくださいました。
ナシアヤムとは鶏肉+ごはんの意味。とっても手際よくハラールの鶏肉をさばく彼女たち。私はサラダ担当。サラダの野菜は八ケ山ベジラボの無農薬新鮮野菜です。
今回も太閤山地域ささえあい隊の皆さんはじめ、サポートセンターの子どもたちも大活躍。出来上がった料理のことをマレーシアの皆さんが丁寧に説明してくださいました。
ささえあい隊の皆さんと、マレーシアの皆さんで「今度女子会しようよ!」と話が盛り上がっていました。こういう交流の生まれるところもとっても嬉しいですね。
第3回の多文化子ども食堂は冬に開催予定です。
スペクトラムカフェに登壇
富山県自閉症協会主催のスペクトラムカフェでお話させていただきました。
スペクトラムカフェは富山県自閉症協会が毎月1回開催していらっしゃる素敵な会で
毎年1回ゲストで呼んでいただいています。
この日も素敵な出会いがありました。
射水市でSDGs推進セミナーでした
射水市のSDGs推進セミナーにて多文化共生についてお話してきました。
県内で唯一人口の3%を超えた射水市の外国人住民の皆さんが、この地域に住む一員としてさまざまな活動に取り組んでいらっしゃる事例をいろいろお話しました。
令和4年度多文化共生フォーラム「多文化共生で地域が変わる」
令和4年度多文化共生フォーラム「多文化共生で地域が変わる」の第2部パネルディスカッションにパネリストで登壇させていただきました。
第1部は数学者で大道芸人で12か国語を自在に操るピーター・フランクルさんと とやま国際センターの大道芸人?ノリックさんこと中村さんとの対談でした。自分を主人公にする生き方の大切さ、国際人とはどんな人かなどなど、ピーターさんならではの視点で興味深いお話がたくさんありました。お得意の大道芸もご披露してくださり、会場を盛り上げていました。
第2部のパネルディスカッションでは、シルビアさんが母語教室のことやBravesの活動紹介を、私からは県内外の多文化共生の地域づくりの事例を紹介しました。
多文化こどもサポートセンターを開催している太閤山コミュニティセンターの前センター長の丸池さんや、サポーターの喜さんのビデオメッセージもありました。
災害時外国人支援ボランティア研修(やさしい日本語)の講師を務めました
7月2日に開催されたとやま国際センター主催の災害時外国人支援ボランティア研修(やさしい日本語)で講師を務めました。
当日は、やさしい日本語を実践的に身につけて、災害時外国人支援に役立てたいと思っていらっしゃる12名の方が参加され、たくさん実践練習をしていただきました。日本語教師的なポイントもお話させていただきました。
小学6年生の総合学習の時間で多文化共生についてお話してきました
地元の小学6年生が総合の時間に多文化共生のことを取り上げているということで、講師に呼んでいただきました。
子どもたちは多文化共生のことを調べていてもピンと来なかったようですが、まずは自分たちの学校の自分のクラスにも外国の子もいるし、目が悪い子もいるし、いろいろな子がいるよね、というところから話していくと、身近に感じることができたようです。
小学生の時から多文化共生の視点が持てることはとても大切ですし、多文化共生の地域づくりのためにも、授業でこのような取り組みがどんどん増えていってほしいものです。
子どもたちの感想の一部
10周年!世界自閉症啓発デー Light it up Blue in Toyama 2022開催のご報告
毎年4月2日は国連の定めた世界自閉症啓発デー Light it up Blueです。
その日は、癒し・希望・平穏を表す「青」をシンボルカラーにして世界各地でイベントやブルーライトアップなどが行われています。
私たちは2012年から世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落でブルーライトアップと啓発イベントを開催してきました。
ちょうど10周年の今年はオンラインとリアルのハイブリッドで世界自閉症啓発デー Light it up Blue in Toyama 2022を開催しました。
リアルはサンシップとやまの福祉ホール。
太鼓やバンドの演奏もあるので、準備段階からみんな張り切っていました。
18時半のスタートは新田富山県知事からビデオメッセージをいただきました。
新田知事は県の様々な取り組みについてお話くださり、ともにウエルビーイングな富山を目指すことの大切さを感じさせていただきました。新田知事、ありがとうございました。
11年まえからずっとご一緒しているめひの野園の東さん。進行はダイバーシティとやまの宮田です。
迫力の富山ダルク岩瀬太鼓海岸組の太鼓演奏に心が震え、キノコさんの楽しいトークで場が和みました。
続いてのさわいいっとくさんのステージでも、いっとくさんのトークとオリジナル曲でいろいろ考えさせられたという感想をいただきました。
そして、今年は新たに帆船海王丸も加わり、環水公園、タワー111、クロスランド小矢部からのライトアップ中継がありました。
帆船海王丸(夢響村塾とやま上野さん撮影) 環水公園天門橋(ほっぷ鈴木さん撮影)
タワー111と環水公園 クロスランド小矢部(ヤマシナ印刷 山科さん撮影)
続いて、街づくりおもしろ座談会と銘打って、街づくりや居場所づくりに携わっている皆さんとのトークタイムです。
今回は、長野県上田市から場作りネットの元島生さんにも来ていただきました。元島さんは、11年前にコミュニティハウスひとのまを宮田隼さんと一緒に立ち上げた方でもあります。
元島さんがどんな方かは私のブログからもどうぞ→ダイバーシティとやまな日々 もとしましょうさん
短い時間でしたが、心に響くシーンがいくつもありました。
私が下手に言葉を添えるより、このスライドを見て感じ取っていただく方がきっと伝わると思います。
元島さんのお話はもっとちゃんと聴きたい!というお声もいただいているので、近く元島さんのリモートお話会を開催しようと思っています。詳しい日程が決まり次第お知らせしますのでお待ちください。
元島さん、そして富山ではすっかりおなじみになったコミュニティハウスひとのま 宮田 隼さん、富山ダルクリカバリークルーズ 林 敦也さんに日ごろやっていらっしゃること、それぞれの想いをお話いただきました。
この3人に共通していることは、決して自分の意見を押し付けない、そして誰かを否定することはしない、「〇〇ねばならない」がないのです。なんちゃってSDGsではなく、本当に誰一人取り残さないというのを実践している。でも、それを声高にいうことは決してなく、ただ淡々と今ある日常の中で、社会の溝に落ちそうな人の傍に自然にいる。そんな3人なのです。
でも、そんな人たちは実は富山にはたくさんいて、今回急遽スタッフをしてくださったガチョックの澤田さん、有岡さん、会場に来られていた多文化子どもサポートセンターの中村さん、八ケ山ベジラボの杉林さん、富山ムスリムセンターのマゼンさん、等々、会場に来られていた方の多くが、社会に分断された境界線を越えて、出会い直しの場(元島さんのスライド参照)を作ろうとしている方たちでした。
ライブやリモート配信でてんやわんやだったガチョックの皆さん、ホントにありがとうございました。
そして最後は もとしましょうさんと愉快な仲間たちによるステージです。
最後はひとのまの宮田隼さんも一緒にマイクを持って歌うという展開になりましたが、とても楽しいステージになりました。
締めに富山自閉症協会会長の八木先生のご挨拶で閉会となりました。
リアル参加とリモート参加でちょうど111名の皆さんと素敵な時間を過ごすことができました。
本当にありがとうござした。
主 催:ダイバーシティとやま 富山県自閉症協会
後 援:富山県 富山市
協 賛:日本海ガス絆ホールディングス株式会社 十全化学株式会社
アルカスコーポレーション株式会社 つくしの家グループ 中野工業株式会社 前田薬品工業株式会社
ライフガード北陸 株式会社リボン ホテルパークイン砺波インター 一般社団法人富山県中央古民家再生協会 塩谷建設株式会社
協力団体:富山県発達障害者支援センター「ほっぷ」 社会福祉法人めひの野園 夢響村塾とやま ヤマシナ印刷
外国人住民の声を聞こう!ワールドカフェ「私が暮らしたい射水」開催のご報告
射水市総合計画審議会未来創造部会で、外国人住民の多い射水市は「多文化共生」が重要なキーワードと多くの発言があったので、それなら実際に外国人住民の生の声を聞こうということで射水市総合計画審議会未来創造部会主催、ダイバーシティとやまがファシリテーターでワールドカフェを開催しました。日本人も合わせると11ヶ国40名近くで、10年後の2032年にどんな射水市に住んでいたいかを対話しました。
皆さん、普段たくさん思っていることがあるのですが、なかなかその想いを伝える機会がないので、話し出すと止まらなくなる感じでした。しかし、そこはダイバーシティとやまの名ファシリテーターのハワードさんの進行。3回のラウンドにわけてテーブルを旅しながらたくさんの方と対話が進みます。
1ラウンドのテーマは射水に住んでいて困っていること、逆にいいこと
2ラウンドのテーマはどうしたら住みやすい射水になると思うか
皆さん、模造紙に想いを書き込んでいきます。
そして3ラウンド目のテーマはこちらでした。
こんな射水になっていたらいいという想いを込めて、2032年3月13日の新聞として発表してもらいました。
今回は市役所の職員の方にも参加者として入ってもらったので、外国人住民の皆さんの生の声をダイレクトに聞いてもらえたのもとってもよかったと思います。
写真では小さくて見にくいのですが、外国人の大人が勉強できる大人の小学校を作ってほしいという切実な声もありました。子どもたちの教育もそうですが、大人が身近に日本語や日本の文化風習について勉強できる場がとても大切で、そういう場所があれば射水市は外国人住民にとってとても住みやすい場所になるにちがいありません。
皆さん多くの気づきがあったようで、アンケートではまた参加したいという声がたくさん寄せられました。
また射水市以外の方からも、こういう機会が欲しいという声もいただいていますので、またぜひ計画したいと思います。
アンケートの集計結果と新聞記事はこちら
畑で育む多文化共生 活動報告
コロナでなにかと窮屈な思いをすることも多い毎日ですが、広い畑なら安心!というわけで昨年10月から始まった多文化共生畑の活動。
今回の畑作りのすごいところは、化学肥料、農薬、除草剤を一切使わず野菜本来のパワーが溢れたとびきり美味しい野菜が作れるところです。
土作りや、一番野菜の力を引き出せる美味しい野菜の作り方、微生物がちゃんと生きている畑で育った野菜と健康についての講習も3回コースで開催!
きっと、今までの野菜に対する考え方がガラッと変わります。
畑作り体験と美味しい料理の食体験。そして本当に大切な食育について学べます。
こんな時だからこそステイファームで多文化共生を一緒に育みませんか。
というわけで開催した畑で育む多文化共生の活動報告です。
第1回 10月18日
【土づくりの講習会&畑の土づくり】
実際に畑の土づくりをしながら、土づくりについての講習を受けました。
土作りをするときに、ミネラルと有機物を混ぜ込んで土着菌の働きを活発にし、微生物を増やしています。土に力のある畑は、化学肥料や農薬を使った畑とちがって、歩くとふかふかしており、歩いていて本当に気持ちがいいのです。ベトナムでも近年は化学肥料や農薬を大量に使うようになっているとのことで、留学生も興味深々でした。子どもたちもとても楽しそうに土と触れ合っていました。
第2回
11月15日
実際に苗植え、種植えを行いました。
そして、それぞれの野菜に適した栽培の仕方の講習を受けました。
幼植成長(栄養成長)は酸性成長なので、酸性の水(水素の多い水)を使用
酸性水は野菜の根の伸びを促進する。
生殖成長はアルカリ成長なので、アルカリ(フェノールの多い水)を使用。アルカリ水で好気性微生物を活発にする。
それぞれの野菜の成長期に合わせ、定期的に酸性、アルカリ性の電解水を与えることで成長を促進させる。それによって化学肥料を使わなくても、大きくてきれいで味の濃い野菜ができるのです。
第3回
11月30日
里芋&カリフローレ収穫
里芋とカリフローレの収穫体験をしました。
野菜嫌いの子どもたちがカリフローレを「おいしい!」と言って、その場で摘んでポリポリ食べている姿が印象的でした。里芋も体験したことのない美味しさでした。野菜の持っている本来の力はすごいと感じた時間でした。
もちろん、畑つくりなので、何回か行けばいいだけではありません。畑の管理やビニール掛けなど、指導くださった杉林さんと上野さんに私たちが行かない時も日々、気にかけてくださいました。今年は大雪で特に大変でした。
第4回 令和3年3月14日
野菜の収穫&もちつき&ベトナム・ネパール・日本料理で食文化体験
野菜の栄養と健康についての講習
大雪に耐えた野菜は雪解け水を吸ってとても甘く成長していました。
みんなで収穫し、八ケ山に拠点を持つNPO法人バンブーセーブジアースに会場をお借りして一緒にもちつきをして日本の伝統文化を体験しました。
その後、ベトナム料理、ネパール料理、日本料理を食べて、食文化体験をしました。
そして野菜の栄養と健康についての講習をうけました。
化学肥料を使った野菜は硝酸態窒素だらけであり、硝酸態窒素は腸内に入ると異常発酵してそれが毒になります。現代病の多くは、腸内環境の乱れから来ているものが非常に多いのです。健康に良いと思って食べ続けている野菜で腸内に毒素を溜め込むという本末転倒の現象が起きています。
でも、土着菌と微生物が活発に働く環境でそれぞれの野菜の力を最大限に引き出して作られた野菜は、食べる人の生命力をUPさせ、病気に負けない体を作ります。生きる力を育む野菜を食べることの大切さを参加した皆で学びました。
日本の有機野菜の作り方を実際に体験し、外国の子どもたちだけではなく日本の子どもたちにも土作りの大切さや野菜の美味しさを体感してもらうことで、多文化共生と共に農と食の大切さも実感できました。話を聴くだけではなく、畑での体験を積み重ねることでより深い理解を得ることができ、自分たちで作った野菜で各国料理を作ることで、それぞれの国の食文化のちがいも体験でき、異文化理解の一端となりました。また餅つきをすることで、日本の食の伝統文化体験をしてもらうこともできました。
多文化共生畑は今年も引き続き続けていく予定です。
今年はどんな野菜ができるのか、とっても楽しみです。
主催:富山日越交流会&ダイバーシティとやま
協力:ファーム杉林&八ケ山きときとやさいうえの
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