4月, 2016年

「世界自閉症啓発デーLight it up Blue2016 五箇山菅沼合掌造り集落」開催のご報告

2016-04-24

 

5年目を迎えた世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落での世界自閉症啓発デーLight it up Blue、今年も晴天に恵まれた一日になりました。

日中はとやまcocolo会さん主催のプレイベントで五箇山の魅力をたっぷり堪能できる時間となりました。

プレイベントの写真集↓

https://www.facebook.com/yuhsuke.takata/media_set?set=a.1063504593688465&type=3

 

 

そして、日が暮れ、菅沼が徐々に青く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年はオープニング演奏、「ガブリエルのオーボエ」をトークセッション会場の吾郎平さんの前で演奏していただきました。

演奏は、オーボエ・土合克匡さん、ピアノ・山田善博さん。美しい音色が青に照らされた合掌造り集落に響きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして吾郎平さんの中で「つなぐ・つながるギャラリー&トークセッション」が始まりました。

写真は自閉症・発達障がいの皆さんが五箇山をプロデュースした作品の数々です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田中市長も五箇山カクテルを美味しいと飲んでくださいました。

コーディネーターは今年も社会福祉法人めひの野園うさか寮施設長の東真盛さんと富山大学人間発達科学部准教授の水内豊和さん。お二人と、多機能型事業所 花椿かがやきの支援職員 長岡由洋さんが自閉症・発達障がいの皆さんがプロデュースしたステキな作品をご紹介くださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、作品についての講評を県会議員の武田慎一さんと田中市長にいただきました。

今年は「つなぐ・つながる」がテーマということもあり、神戸と名古屋を結んでのスカイプ中継も試みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸からは夢響村塾とやま本気の百姓の上野起与人さんが、名古屋からは「ぼくらの発達障害者支援法」の著者でもあるカイパパこと鈴木淳さんがスカイプ中継でそれぞれの場所の様子を伝えてくださいました。

映し出される映像に菅沼の会場も盛り上がりました。

ここまでの様子はこちらの動画でもご覧いただけます。

https://youtu.be/XKmOeB-ztSc

 

続いてはトークセッションです。

 

 

 

 

 

 

 

今回トークセッションのファシリテーターは高岡のコミュニティハウスひとのまの宮田隼さんにお願いしました。

まずは水内先生からの投げかけです。

「日本がもし100人の子ども村だったら」という視点からお話いただきました。

日本が100人の子どもだったら、100人のうち7人はLGBTで、100人のうち5人はADHDで…

そんな風に生きづらさを抱えた子がたくさんいるんだよ、でも100人の子どもたちは1人ひとりもちろんちがって大切な存在なんだよ、ということを具体的に実感できるお話でした。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

https://youtu.be/FMz0Wth22Ao

その後、トークセッションに移り、ひとのまの宮田さん、水内先生、めひの野園の東さん、田中市長のお話が繰り広げられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとのまの宮田さんは、日頃からさまざまに生きづらさを抱えた方と接しています。第一部では自閉症・発達障がいの特性を活かして、五箇山をプロデュースした作品を作っていただいたわけですが、宮田さんが日々接している方はその特性ゆえに、外に出られなくなってしまったり、家族や近所の人に理解してもらえなかったりしているケースがたくさんあります。そんな彼らが、自ら外に出たいと思った時に、外とつながるためにはどうしたらいいだろうかという問いかけがありました。

水内さんからは引きこもっている人に対して、今は家にいながらも外につながることができるので、そこから始めていくのもいい方法というお話がでました。ICTは水内さんが大学でまさに取り組んでいる分野です。オンラインでつながり、その後リアルな世界に出ていくというのもこれからの時代には適しているのではないかというお話でした。

東さんは、共感しあうというのはとても難しいものだということ、無理な期待をしないことをちゃんと心にとめておくことの大切さをおっしゃいました。それを心にとめたうえで、「あの人は発達障がいだから」で済ませてしまうのではなく、「その人」そのものをちゃんと見ていくことが大切だとおっしゃいました。そのためにも、地域社会が寛容でなければならない。小さな失敗を笑って受け入れる土壌があれば、大きな失敗は防げるはずで、小さな失敗に目くじらを立てている私たちの方に問題がたくさんあるのだということを指摘してくださいました。

田中市長は「どうして引きこもってるの?」などと原因を探るのはもっての他で、興味のあるところでゆるくつながっていくことの大切さをおっしゃいました。そして教育現場でも例えば35人学級だったらみんな一斉に同じことをするではなく、1対1の関係を35通り作るべきだと。もちろんそれは現場は大変だろうけど、行政として頑張るということもおっしゃっていただけました。南砺市の今後の動きに大いに期待ですね。

そして、その後は会場からもご意見をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、この世界自閉症啓発デー応援のセルフィサインを高岡市、射水市、氷見市、小矢部市の各市長さんからいただいていたのですが、当日は田中市長にサインをいただきました。そして、残った皆さんと一緒に集合写真。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もとても素晴らしい4月2日になりました。

来年はぜひ皆さんと五箇山菅沼合掌造り集落でお会いしましょう。

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