「人口減少社会での外国人の受け入れとコミュニティ・デザイン」基調報告のご報告
2019-03-11
3月9日(土)、京都府立大学主催の連続自治体特別企画セミナー「人口減少社会での外国人の受け入れとコミュニティ・デザイン」の基調報告として、現在、日本社会が直面している危機的状況について、お話させていただきました。
話の切り口は、昨年末の入管法の改正から多文化共生の現状ですが、現在の日本社会が直面している諸問題について、包括的に課題提起をさせていただきました。
この法改正に伴い、日本に居住する外国人がますます増加するとの過熱報道がありますが、本当にそうでしょうか。近視眼的に外国人に依拠することに問題はないのでしょうか。もしかしたら、制度の綻びはますます深刻化し、崩壊へのスピードが速まるだけではないのか。
そういったお話を大局的にさせていただきました。
こうした大局的な現状を踏まえて、おふたりの方からコミュニティの目線で話題提供があり、じわじわとボディブローが効いてきている地域の様子がよくわかってきます。
これを受けて、参加者のみなさんによる円卓会議を行いました。参加者のみなさんが関心を持っているテーマでそれぞれグループを作り、自由に意見交換が行われました。それぞれに当事者あり実践者ありで、深みのある意見が多く出され、最後のフロアセッションでは様々な意見が交錯し、円卓会議の醍醐味を堪能することができました。
京都府立大学京都地域未来創造センターの鈴木さん、貴重な場を提供くださりありがとうございました。
また、参加者のみなさんにも大変お世話になりました。
ダイバーシティとやまでは、今後も制度改正の推移や現状を見据えつつ、課題提起も積極的に発信していきたいと思っています。