世界自閉症啓発デーLIUB in Japan2018@世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落開催のご報告

2018-04-15

4月2日に世界遺産五箇山菅沼合掌造り集落で世界自閉症啓発デーLight it up Blueを開催しました。

開催前に毎年KNBラジオの朝生コラムでお話させていただいているのですが、今年は県自閉症協会会長の八木先生もご一緒くださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、森富山市長にセルフィサインもいただいてきました。(これまでに、南砺市長、高岡市長、射水市長、氷見市長、小矢部市長にセルフィサインをいただいています)

 

 

 

 

 

 

 

 

7年目を迎えた五箇山菅沼でのライトイットアップブルーですが、なんと今年もお天気に恵まれました。これで7年連続星空の下でのライトアップになります。

 

 

 

 

 

 

 

集落が青に染まり始めた頃、食事処与八さんでの同時開催イベントが始まりました。

今年のテーマは「五箇山でつたえたい わたしたちの想い」

来場された方には、つたえたい想いを書いてボードに貼っていただきました。

今年はまず県議会議員の平木柳太郎さんにひと言いただきました。

平木さんからは世界自閉症啓発デーがなぜ世界で同時開催されているかを考えて、イベントだけで終わることなく、ここに来た方がそれぞれ1人ずつでいいから伝えていくことの大切さをおっしゃっていただきました。

続いて、毎年このイベントに協力してくださっている越中五箇山菅沼集落保存顕彰会会長、中島さんからもひと言メッセージをいただきました。五箇山のいらっしゃいの挨拶「ようござったようござった」からお話いただき、ブルーのライトアップが似合う集落になったとおっしゃっていただました。

 

 

 

 

 

 

 

そして、スピーカーのお三方のお話が始まりました。

まずは7年連続五箇山でお話くださっている社会福祉法人めひの野園の東真盛さん。

 

 

 

 

 

 

 

自閉症、発達障害の方は環境にすごく影響されること、社会が整っていれば何の問題にもならないことが、整っていないことで問題になる、つまり社会の障壁と戦っているのだというお話をまずされました。

そして、支援の仕方があっても、広がっていかない、知っているのにできていないことが問題と、現状の問題点を指摘してくださいました。ポイントは困った行動をなくすことだけではなく、適応的な行動を増やすために自己決定の機会を増やすこと、安心して失敗できる環境を整えること。そして、お互いに尊重し思いやることのできる関係性の大切さを言われました。「~ねばならない」は禁物で、まぁいいかなと思える寛容性が大切なのだと。そして、多様性は豊かさと同義であると言われたのでした。

しかし、そんな短い言葉だけでは東さんのお話はとてもお伝えしきれないので、詳しくはこちらの動画をご覧ください。

https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=8m43s

 

続いて、コミュニティハウスひとのまの宮田隼さんのお話。

 

 

 

 

 

 

 

まずコミュニティハウスひとのまとはどんなところかというお話から。ひとのまは一軒家を開けていて、誰でも来てもいいよ~という所。そこには不登校の子どもたち、近所のじいちゃんばあちゃん、食べ物がなくその日暮らしにも困っている人たち、いろんな人たちが集まります。でも、支援の場、ではありません。それぞれがそれぞれに自由に過ごしながらいつの間にかお互い助け合う関係が生まれている、不思議な空間です。その空間を作り出しているのは、宮田隼さんの存在がやはり大きい。

隼さん、小2から中2まで引きこもっていた子をあるきっかけで外に連れ出しちゃいました。そのきっかけというのが、実にすばらしい。内容は、文章にしてしまうと伝わらないものになってしまうので、これもぜひ実際にお聞きください。感動すること間違いなし、なのです。

隼さんのお話はこちら

https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=34m54s

 

そして3人目のスピーカーは富山県自閉症協会会長の八木信一さん。

八木さんは八木小児科のお医者さまとしてもたくさんの発達障害の子どもたちと関わり、富山県のみならず全国でも精力的に活動していらっしゃる日本各地から引っ張りだこの先生です。

 

 

 

 

 

 

 

八木先生は障害の害をひらがなで書く風潮もあるけれど、害は漢字のままでいいとおっしゃいました。

障害の害は実は世の中の方で、障害と決めつけているのは世の中なのだと。障害物を取り払うことで、障害は障害じゃなくなるのだから。

発達障害の方は大声で怒鳴られることが苦手なのですが、因果関係を伝えられないままただ怒鳴られる、それは最も苦痛なのです。ちゃんと因果関係を伝えると分かることがたくさんあるのだから。でも、それって、人と人のつき合いの基本の部分ですよね。そういうことをおろそかにしない、ということも教えていただいたように思います。

そうして、投げられたボールは必ず投げ返すことの大切さも言っていただきました。

たとえ自分がバスケットボールを持っていても、ソフトボールを投げられたら、一旦そのバスケットボールは置いて、ソフトボールを投げ返す、その優しさが大事だと。やはり寛容性のある社会が生きづらさを抱えた人たちが生きやすい社会であり、それはすなわち全ての人にとって生きやすい社会でもあるのです。

八木先生のお話はこちら

https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=59m3s

 

この日は富山大学の水内先生と水内ゼミの皆さんにもつたえたい想いをお話いただきました。

水内先生は研究者としての視点からもお話いただきました。従来自閉症の方は他者視点に立ちにくいと言われていましたが、経験を積むことで他者視点寄りの行動ができるようになった例もお話くださいました。

また水内ゼミの皆さんは、日頃サークルで自閉症の人と接する中から感じたことを率直に話してくれました。最初、自閉症と聞くと一線引いてしまっていたが、接するうちにそれがなくなった。人と人として接することができるようになった。そんな話を大学生が話してくれて、それは本当に大切な視点だと思うのでした。

 

 

 

 

 

 

 

水内先生のお話はこちら

https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=1h8m16s

 

そして、この日は、東京からもお客様がいらしてました。

イイトコサガシ代表の冠地情さん。

イイトコサガシとはどんなところかはぜひこちらのページをご覧ください。

https://iitokosagashi.jimdo.com/

冠地さん、熱いパッション全開でイイトコサガシの極意をお話されました。

知識ではなくハートに刻んでほしいとおっしゃったイイトコサガシ奥義、これも文章にするよりもぜひ、冠地さんの肉声をお聞きいただければと思います。

冠地さんのお話はこちら

https://youtu.be/DEECebyDG-0?t=1h25m11s

 

 

 

 

そして、会場の想いもお話いただきました。

最後に残ってくださった皆さんで記念撮影

 

 

 

 

 

 

 

このイベントが7年継続できているのも、協力してくださる皆さんや会場に駆けつけてくださる皆さんがいればこそ。

来年もこの場所でお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

主催:NGOダイバーシティとやま/富山県自閉症協会
共催:越中五箇山菅沼集落保存顕彰会/ 社会福祉法人めひの野園
後援:富山県/南砺市
協賛:NPO法人真おやじ塾/アルカスコーポレーション㈱/四国管財㈱/㈱タービン・インタラクティブ/
㈱Humming bird/㈲中野工業/㈲森本自動車/ライフガード北陸/潤観光開発㈱/
相続診断士事務所ライブリッジ/日本海ガス絆ホールディングス株式会社
協力:ヤマシナ印刷(株)/ 花椿かがやき/ 夢響村塾とやま/とやまcocolo会/
コミュニティハウスひとのま/(株)フロー/富山大学水内研究室

		
		

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