11月, 2013年
富山国際大学創立50周年記念富山国際大学国際交流フォーラム姜尚中氏と語ろう国際交流!パネリスト登壇ご報告
2013年11月17日、富山国際大学において、
学校法人富山国際学園創立50周年記念国際交流フォーラム「姜尚中氏と語ろう国際交流!」
が開催されました。
ダイバーシティとやまから、代表の宮田が第3部のパネルディスカッションに、パネリストとして登壇しました。
パネルディスカッションのテーマは「アジア諸国との共存共栄に向けた民間交流」
パネリスト
聖学院大学全学教授 姜尚中 氏
富山国際大学客員教授 鈴木康雄 氏
ダイバーシティとやま代表 宮田妙子
コーディネーター
富山国際大学国際交流センター長 才田春夫 氏
姜尚中さんからは、歴史認識についての視点、そして元読売新聞外報部部長の鈴木さんからは、アジア諸国全般と日本との関係についてお話がありました。
宮田からは、私たちダイバーシティとやまの活動について、多文化共生を中心にお話しました。
それを受けて、姜尚中さんがまとめてくださいましたことを記しておきたいと思います。
「過疎化や少子高齢化があり、第一次産業が今後、TPPをはじめとしてどうなるかわかりませんので、そういうなかでダイバーシティ、多様性を生かすことが、地域社会の持続的な発展につながるというご指摘だったと思います。どうしても、私たちは『海外に出なさい』というときに、国家と国家、国境と国境の問題としてまず考えがちです。しかし、まずそれよりも、自分の足元で、地域でどういうことが起きているのかということを考えないといけません。」
「ダイバーシティは、英語でDiversityです。離婚はDivorceです。語源は同じだと思います。diは『離す』という意味もあるのです。これは何を意味しているのかというと、ダイバーシティ、多様性であるために、実はつなぐものが必要だということです。ダイバーシティは、同時にチェーンでつながっていかなかればいけない。これが絆だと想います。多様性は、必ずそれをつなぐ鎖によって、初めて生かされていく。そのことが、先ほど宮田先生がおっしゃった『無関心ではない』ということです。他人に関心を持つことです。他人に関心を持たなければ、自分も他人から関心を持たれません。そういうことが地域社会の一つの多様性につながり、それがやがて海外の国籍の違う人々との可能性にもつながるのです。
ダイバーシティが少ないということは、裏を返していうと、日本の社会の人間関係や絆が、うまくいっていないということです。3月11日にあれだけ絆という言葉が合唱されたということは、人々が、人間関係が、バサバサになっているということに気付いたからこそだと想います。ですから地域の絆を大切にするということと、ダイバーシティ、多様性とは不可分になります。このことを私は強く言いたいと思います。」