「外国人住民サポート防災研修」のご報告

2012-07-25
 ダイバーシティとやまでは、今春3月に「災害時だからダイバー
シティ」として、災害時にこそダイバーシティを考えるきっかけが
ある講演&ワークショップを開催しました。

 このときに、災害時に備え、在住外国人の人も交えた災害時研修
や防災訓練を実施してはどうかとの意見もあり、当団体としても実
施に向けて検討してまいりました。

 そうしたとき、県の国際・日本海政策課で災害時の外国人支援に
ついての研修会「外国人住民サポート防災研修」の企画を知り、ダ
イバーシティとやまでも協力させていただくことにいたしました。

 研修は2回に分けての実施となり、1回目の7月7日には防災研
修として、災害が起きたときに外国人住民はどのような状況に遭う
のか、外国人支援はどのように行われる(た)のかについて、2007
年の新潟中越沖地震や2011年の東日本大震災時に実際に支援活動に
従事した「NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会」副代表の
高木さんにレクチャーいただきました。

 午後からは、4月に新しくオープンした消防防災センターの最新
の設備で地震体験や消火訓練、暗い室内での煙からの脱出など防災
体験を行いました。

 2回目の7月21日には、実際の震災時の外国人支援活動をその
まま研修の教材として、どのように災害情報を外国人に伝達すれば
よいのか体験しました。

 当日は、富山国際学院の留学生や日伯交流友の会が関係する在住
外国人など、多くの外国人の方に参加いただきましたが、実際に災
害情報を翻訳する難しさを実感しました。日本人にとっても災害時
の情報は難解な単語が数多く頻出するため、日本人によるやさしい
日本語への翻訳も行いましたが、苦悩する日本人も多々でした。笑

 多くの学びがあり、これからもしっかりとダイバーシティへの視
点を伝えていく必要性を再認識いたしました。














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