鯖江市で「やさしい日本語」の研修会が開催されました。
2019年2月6日(水)に武生商工会館で、ふくい市民国際交流協会、鯖江市国際交流協会、越前市国際交流協会からなる外国人の防災対策事業実行委員会主催の「外国人の防災対策事業研修会」に参加してきました。
代表の宮田と事務局長の柴垣の二人が講師として出講するのは非常に珍しいケースなんですよ。研修の内容以前に、ちょっとプレミアム感のあるレアな研修会となりました。
さて、依頼内容は、災害時の外国人支援における「やさしい日本語」の理解促進を図るものですが、「伝わる日本語の本質を捉え、防災啓発や災害時に円滑な外国人支援活動を行える支援者(職員)を育成することを目的とする」とあります。なかなか重たい感じがいたしますね。
今回は、前半の講義の部分を柴垣が、後半のグループワークの部分を宮田が受け持つ形で実施いたしました。
柴垣からは、災害時にどうして外国人への支援が必要になってくるのか、その支援内容や情報提供のあり方などを全般的に網羅して解説し、それを踏まえて、やさしい日本語の有効性について、お話させていただきました。
宮田からは、まず、やさしい日本語の事例紹介や基本的なルールの紹介を行った後、個人ワークでいくつかの課題に取り組みました。いくつかの課題に取り組む中で、参加者の頭の中も「やさしい日本語」へとシフトしていっているようでした。日々、接している日本語学校の学生たちの声も織り交ぜながらお伝えさせていただきました。その後、実際にNPO法人多文化共生マネージャー全国協議会(実際に東日本大震災や熊本地震等において支援活動を行った実績のある団体)が作成した災害関連情報を、各グループでやさしい日本語へと翻訳していただき、原稿を作成してもらいました。
最後に全体共有ということで、各グループが作成した「やさしい日本語」の原稿を発表いただき、宮田、柴垣からいくつかコメントをさせていただきました。
今回の参加者は、各市町の行政職員(そのほとんどが防災担当部署の職員)が大半とのことで、被災時には情報発信の最前線に立たれる方たちでした。
最後のグループ発表を見ていると、ほぼ初めて取り組む「やさしい日本語」であるにも関わらず、とても素晴らしい模範的な「やさしい日本語」になっており、みなさんの能力の高さに感動を覚えるとともに、非常に頼もしく思えた次第でした。
いつ、どこで発生するかわからない災害ですが、福井県内では今回の研修によって被害の度合いが少しでも軽減されるのではないかなと思います。
主催者のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!
越前そばも美味しくて、お土産に買い求めたソースカツ丼、羽二重餅も絶品で、すっかり福井ファンになりました。また機会があれば、福井にお邪魔したいと思います!
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