4月, 2021年
畑で育む多文化共生 活動報告
コロナでなにかと窮屈な思いをすることも多い毎日ですが、広い畑なら安心!というわけで昨年10月から始まった多文化共生畑の活動。
今回の畑作りのすごいところは、化学肥料、農薬、除草剤を一切使わず野菜本来のパワーが溢れたとびきり美味しい野菜が作れるところです。
土作りや、一番野菜の力を引き出せる美味しい野菜の作り方、微生物がちゃんと生きている畑で育った野菜と健康についての講習も3回コースで開催!
きっと、今までの野菜に対する考え方がガラッと変わります。
畑作り体験と美味しい料理の食体験。そして本当に大切な食育について学べます。
こんな時だからこそステイファームで多文化共生を一緒に育みませんか。
というわけで開催した畑で育む多文化共生の活動報告です。
第1回 10月18日
【土づくりの講習会&畑の土づくり】
実際に畑の土づくりをしながら、土づくりについての講習を受けました。
土作りをするときに、ミネラルと有機物を混ぜ込んで土着菌の働きを活発にし、微生物を増やしています。土に力のある畑は、化学肥料や農薬を使った畑とちがって、歩くとふかふかしており、歩いていて本当に気持ちがいいのです。ベトナムでも近年は化学肥料や農薬を大量に使うようになっているとのことで、留学生も興味深々でした。子どもたちもとても楽しそうに土と触れ合っていました。
第2回
11月15日
実際に苗植え、種植えを行いました。
そして、それぞれの野菜に適した栽培の仕方の講習を受けました。
幼植成長(栄養成長)は酸性成長なので、酸性の水(水素の多い水)を使用
酸性水は野菜の根の伸びを促進する。
生殖成長はアルカリ成長なので、アルカリ(フェノールの多い水)を使用。アルカリ水で好気性微生物を活発にする。
それぞれの野菜の成長期に合わせ、定期的に酸性、アルカリ性の電解水を与えることで成長を促進させる。それによって化学肥料を使わなくても、大きくてきれいで味の濃い野菜ができるのです。
第3回
11月30日
里芋&カリフローレ収穫
里芋とカリフローレの収穫体験をしました。
野菜嫌いの子どもたちがカリフローレを「おいしい!」と言って、その場で摘んでポリポリ食べている姿が印象的でした。里芋も体験したことのない美味しさでした。野菜の持っている本来の力はすごいと感じた時間でした。
もちろん、畑つくりなので、何回か行けばいいだけではありません。畑の管理やビニール掛けなど、指導くださった杉林さんと上野さんに私たちが行かない時も日々、気にかけてくださいました。今年は大雪で特に大変でした。
第4回 令和3年3月14日
野菜の収穫&もちつき&ベトナム・ネパール・日本料理で食文化体験
野菜の栄養と健康についての講習
大雪に耐えた野菜は雪解け水を吸ってとても甘く成長していました。
みんなで収穫し、八ケ山に拠点を持つNPO法人バンブーセーブジアースに会場をお借りして一緒にもちつきをして日本の伝統文化を体験しました。
その後、ベトナム料理、ネパール料理、日本料理を食べて、食文化体験をしました。
そして野菜の栄養と健康についての講習をうけました。
化学肥料を使った野菜は硝酸態窒素だらけであり、硝酸態窒素は腸内に入ると異常発酵してそれが毒になります。現代病の多くは、腸内環境の乱れから来ているものが非常に多いのです。健康に良いと思って食べ続けている野菜で腸内に毒素を溜め込むという本末転倒の現象が起きています。
でも、土着菌と微生物が活発に働く環境でそれぞれの野菜の力を最大限に引き出して作られた野菜は、食べる人の生命力をUPさせ、病気に負けない体を作ります。生きる力を育む野菜を食べることの大切さを参加した皆で学びました。
日本の有機野菜の作り方を実際に体験し、外国の子どもたちだけではなく日本の子どもたちにも土作りの大切さや野菜の美味しさを体感してもらうことで、多文化共生と共に農と食の大切さも実感できました。話を聴くだけではなく、畑での体験を積み重ねることでより深い理解を得ることができ、自分たちで作った野菜で各国料理を作ることで、それぞれの国の食文化のちがいも体験でき、異文化理解の一端となりました。また餅つきをすることで、日本の食の伝統文化体験をしてもらうこともできました。
多文化共生畑は今年も引き続き続けていく予定です。
今年はどんな野菜ができるのか、とっても楽しみです。
主催:富山日越交流会&ダイバーシティとやま
協力:ファーム杉林&八ケ山きときとやさいうえの
Light It Up Blue in Toyama2021開催のご報告
毎年4月2日は国連の定めた世界自閉症啓発デーです。この日は、癒し・希望・平穏 を表す「青」をシンボルカラーにして世界各地でイベントやライトアップなどが行われ ています。私たちも2012年より大勢の皆さんにご協力をいただき、世界文化遺産 五箇山菅沼合掌集落にてブルーライトアップやワークショップを 行い、自閉症を 身近に感じてもらえるようにと活動を続けてきました。
しかし、このコロナ禍に伴い、人の住む世界遺産五箇山菅沼でのライトアップは控えなければいけない状 況になりました。
せっかくのつながりを継続することは出来ないかと考え、今年はリモートでイベント開催しました!
10年目のLight It Up Blue in Toyama開催報告です。
今年のテーマはつなぐ、つながる A(Autism) to S(SDGs)
リモート中継ということで、中心はめひの野園のセンターから
富山県自閉症協会事務局長の東真盛さんが進行。
最初に新田富山県知事からのビデオメッセージをいただきました。
SDGsの推進!県民一人ひとりが輝ける多様性のある富山へ!
を掲げておられる新田知事がワンチーム富山県の思いをお話くださいました。
心強いメッセージありがとうございました!
これまでの9年間の開催の歩みをムービーにして振り返りました。
そして環水公園からほっぷの鈴木さんと富大水内ゼミの学生さん、富山城、富山市役所からヴィストの林原さん、クロスランドおやべから山科さんがブルーライトアップの様子を中継してくださいました。
福光美術館からは南砺市田中市長と南砺市政策参与で心療内科医の明橋大二さん、そして南砺市のスーパーウーマン高橋かずえさんが中継でメッセージを伝えてくださいました。
そして日本で最初にLIUBを開催された神戸からも中継がつながりました。
次にArt session in Nanto 「生の表現(Art・brut)」開催中の福光美術館からばーと◎とやまの米田昌弘さんに障害者アートの案内をしていただきました。
次はトークリレーです。
福光美術館から富山県自閉症協会副会長でもある富山大学水内先生と水内ゼミの皆さんから。
学生さんはクイズも出してくれました。
社会福祉法人みずき福祉会 町田福祉園ゼネラルマネージャー 阿部美樹雄さん。素敵なお話でした。
NPO法人工房あおの丘 西島亜希さん。いつも情熱的で素敵です。
コミュニティハウス「ひとのま」宮田隼さんとひとのまのみんな。
隼さんのあったかさが伝わります。
富山県自閉症協会会長で小児科医八木信一さんが締めでお話くださいました。
初のリモート開催でどうなることかと思いましたが、多少のハプニングはありつつも何とか終了。
とても素敵な時間になりました。
では、最後に今年のLIUBの素敵な写真をご覧ください。
写真は環水公園、富山城、富山市役所は上野さん、クロスランドおやべは山科さん、福光美術館は高田さんです。
福光美術館は川田真紀さんがブルーフィルムを貼ってくださいました。
今年もたくさんのボランティアスタッフの皆さんのおかげで出来上がった手作り感満載のイベントになりました。
来年は11年目。
コロナが収束していることを願う希望の青の光です。