ダイバーシティ・カフェvol.3 開催のご報告
2014年8月22日(金)に、射水太閤山コミュニティセンターで、第3回のダイバーシティ・カフェを開催しました。
今回の語り部は、石黒亨さん。愛称は「うえる」さんです。
うえるさんが何をやっている方か、ひと言で言うのはとても難しい方です。
植彩セラピスト、メンタル心理士、庭師、コンサルタント等、いろんなことをされてます。
ご本人曰く、「自分は万屋(よろずや)だ」と。
そんなうえるさんのことを書いたブログ記事がこちらになります。
まず、その「万屋よろずや」のお話からスタートしました。
万屋と書いて思い浮かぶのは「八百万(やおろず)」。
そう、日本は昔から八百万の神々のおわす国。
そんな中で、富山はその名のとおり、とても豊かな場所です。
そして、昔から「立山さん」に守られているところでした。
あまり知られていないかもしれませんが、かつて皇祖皇太神宮の本拠地があったのも、ここ富山ということです。
また、日本列島をブーメランに見立てると、富山はブーメランの支点になる場所、つまり中心にもなります。
そんな富山の話から始まり、続いて、うえるさんご自身がなぜ「万屋」なのかというお話に。
例えば、やりたいことがあってもこれは仕事じゃないからとか時間がないからとか、そういう風に制限をかけたり限界を作っているのは実は本人。
自分が同じパターンを繰り返していると、ちがいが見えなくなってしまいます。
ちがいを見つけるには、まず自分の中にあるちがいを見つけることが大事ということです。
同じ日常のように見えて、実は、同じ日常というのはないのです。どこに視点を置いているかで、見え方は全然ちがってくるのです。
できるわけがないと思い込んでいるのなら、やってみた方がいい。
失敗を恐れてやれない?それこそ、他の人からの見え方を気にしているからそうなってしまうのです。
人間に規格品なんてない、みんな規格外品です。だから変わっている、と言われるのはホメ言葉!
失敗なんてすればするほどいいんです。失敗という字を見てください。「敗けを失くす」なのです。
なにもやらなかったら生まれるものも何もないのだから。うえるさんならではの言葉が次々と飛び出します。
そして、「私は悩んでいます!」は、とても大事なことなのです。これも正直に素直に言えばいい。
なのに、体裁を気にして、悩みを隠していると全然大丈夫じゃなくなってしまう。一見わからなくても、ちゃんと芽は見えないところにあるのだから。
凶という字を見てください。これはメつまり芽が出ている状態なのです。芽が出るということは根っこが充分にあるということです。そうじゃないと芽はでないのです。だから大凶って実は超ラッキーなのです。だって大きな芽が出るっていうことだから。
わくわくしてくる、うえるさんの熱い語りです。
悩むという字は小さなメをツむと書くでしょ。小さな芽を摘む。つまりそれは間引きです。
悩んでいることを抱えこまないで発信すれば、いろいろな回答がもらえます。
それはつまり間引いているのと同じこと。発信すれば一番残したい芽にどんどん栄養が入れられていきます。
間引きをして大きな芽だけ残す。そしてそれが大株に成長するんです。
それだけじゃない。間引いた芽も実は無駄にならず、新しいプランターに移し替えて育てることができるんです。
うえるさんはそうして間引いていった芽をバラバラのプランターに移し替えて育てていくうちにいろいろなことができるようになっていった。
だから、ご自身は「万屋(よろずや)」なのだと。
そして、自分を「見せる」んじゃないよ、「魅せる」んだよ、と続けられました。
見せるというのは見えているものだけが相手から見えるっていうこと。
それは本当の魅力ではないのだから。
だから出会い系パーティで着飾って自分の表面だけ見せるのは、チャンチャラおかしいのです。
魅せるにはプロセスが必要です。
なんでも先に来るのは根っこなのです。そして根っこは外からは見えません。
見えるを大事にしている人は、実は、自分に栄養をやっていないのです。
根っこが先でそれに見合った株が成長するのに、見える部分だけを取り繕っていては、根っこがないことに気付いた時、その恋はどうなりますか?その結婚はどうなりますか?
でも、見せるを魅せるにするのは一足飛びにはいきません。その間に観るが入ります。よく内観と言われるように、客観的に自分を観る力をつけることが大切です。客観的に自分を観る。それができている人はどれくらいいるでしょうか?
うえるさんの言葉に「ゴクっ」と息を呑んでしまいます。
鏡に写った自分も、それは本当の姿ではない。もし、素の自分を観たいのであれば、できれば一糸まとわぬ姿で自分の写真を撮ってみてください。
それがあなたの姿です。最初は観たくないかもしれない。でも、本来の姿には傷やシミがついていて当たり前なのです。
それは歳を重ねれば重ねるだけ余計にそうです。それを観て、認める、許す、ちゃんと観るから補修もできるのです。
観ないと補修もできません。
でも、補修しなくてもあなたの傷があなたが生きてきた魅力になる。その傷が大好きと言ってくれる人もきっといます。
自分を観る、そして周りも観る、そんな習慣がつけば、毎日がエンターテインメントになります。
なんだって楽しめる。なんだって面白がれる。
そう、万屋になる要素は、ユーモア、遊び心、そしてノリ。
だから多様性を楽しめるんです。ちがってて目くじら立てるんじゃなくて、ちがってるからこそ面白い。
そして、想像性が豊かになると創造できます。0から1を作れるようになるのです。無理だ、ダメだ、今更は禁句。
妄想しまくると形になります。でも、もちろん、一回でできるわけがない。
今までできなかった?そんなの関係ない。いつだって、今から。そして想像を創造にする。
そして、こんな語りを魅せてくれる、ここからがうえるさん真骨頂のワークです!
「あか、みどり、つえ、この3語を使って、遊び心を持って想像し、何かを創造しよう」
そこで参加者のみなさんに渡されたのが、B4の紙、そしてクレヨン、マーカーなど。
楽しそうに発表する参加者のみなさん。
中には、絵を描くのではなく、立体的に作った方もいらっしゃいましたし、同じ館内から絵本を持ってきて、絵本を使って表現された方もいらっしゃいました。
そうです。やはり、今までの習慣に囚われてしまい、ほとんどの方が絵を描きましたが、実は、絵を描けとはひと言も言われていなかったのです。
「つえ」を杖じゃなくて「つえ~(強い)」と解釈された方も。^^
例えばこのワークでみんなが同じものを作ったら、みんなが同じものを描いたら、全くおもしろくないわけです。
なんで他の人の話と咬み合わないんだろう、なんでわかってくれないんだろう、ではなく咬み合わないから面白いんです。
わかってもらおうと思うんじゃなくて、いろんな悩みを打ち明けたり、いろんな話をすることで自分がどんなピースになっているか気付ける。
そうすると、相手を自分のピースに無理やり合わせるんじゃなくて、自分のピースと相手のピースをつなぐ別のピースの存在に気付けたりするんですね。
頭を柔らかくしたらそういう楽しいことがどんどん出来てくる。だから、遊び心、ユーモア、ノリと言うとフザケているように思われるかもしれないけれど、実はとても大切な要素です。こうして、つながるピースがどんどん広がっていくと、それはダイバーシティになるわけでしょ。そんなお話が次々に出てきました。
こんなふうに「うえるWorld」がたっぷり繰り広げられた今回のダイバーシティ・カフェ。
うえるさんは毎日のようにブログを書いていらっしゃいますし、セミナーも定期的に開催していらっしゃいます。
今回のお話が心に残った方は、ぜひ一度うえるさんのセミナーをノックしてみてください。
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『自分らしく生きる』ための『心のタネ』の蒔き方・育て方 『Lock』を『Rock』に!『心ック』カフェ
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きっと、今まで気付かなかった自分に会えると思います。
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