「在住外国人による富山の魅力多言語発信事業報告会」開催のご報告
北陸新幹線開業により、ぐっとアクセスがよくなり、心理的にも、とっても近い存在になった富山県。
このため、富山県では、「観光やビジネス等で訪れるお客様の受入体制を充実させ、富山県を訪れる方々に『また来たい!』と心から感じていただけるよう、『休んでかれ(=休んでいってください)。』宣言に取組んでいます。」とのことです。
(「休んでかれ。」のウェブサイトはこちら)
これはいい!
富山にお住まいの外国人のみなさんは、富山の魅力を十分に知っているだろうか?海外にお住まいのみなさんは、富山のことを知っているだろうか?
こんなにたくさんの事業者のみなさんが「休んでかれ。」宣言に登録し、富山に訪れるお客さんの受け入れ体制を充実させようと機運を高めている。
ぜひ、多言語で発信しなくては!
ということで、富山県在住の外国人のみなさんに、登録事業者のみなさん(飲食店、観光スポット、伝統芸能などなど)のところにお邪魔していただき、直接、事業者のみなさんからお話をお聞きし(外国人が事業者を取材)、これを多言語に翻訳してインターネット上に発信する事業を始めました。
とりあえずは、年明けの1月から3月まで、お試し期間として「富山の魅力多言語発信事業」として実施しました。
取材エリアは富山市中心ですが、取材箇所は、なんと36事業者!そして、発信言語は中国、韓国、ネパール、ベトナム、台湾、モンゴル、ロシア、フランス、ポルトガルの9言語です。短期間で集中的に取材活動を行っていただきました。
取材内容はfacebookに特設サイトを開設し、情報発信をしていますので、詳しくは、そちらをぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/yasunde.toyama/
取材先のリストだけ、こちらでご紹介させていただきます。以下、敬称略で順不同ですが、みていただくと、「うぉー!こんな充実した多言語ガイドブックは、日本中、どこ探してもないぞ!」ということが一目瞭然かと思います。
観光物産センターCIC、富山環水公園、癒楽甘「春々堂」、富山県水墨美術館、廣貫堂資料館、池田屋安兵衛商店、富山市立図書館、まちの駅「物産館」、鈴木亭、大和、ますの寿しミュージアム、富山きときと空港、公共交通センター、富山市観光協会、森家、しゃみせん楽屋、麺家いろは、富山駅「とやま観光案内所、河内屋、エコロの森、七越、マリエ富山、ねむり屋「大郷」、ホテルパークイン、太閤の湯、北電ワンダーラボ、餅とお菓子ほんごう、海王丸パーク、山口書店、竹田精肉店、手づくりハウス「くれよん」、くれは製菓、富山市民俗民芸村「とやま土人形工房」、新湊きときと市場、よつの葉
どうですか、この堂々たるラインナップ。富山県在住の富山大好き富山フリークの方でも、こちらのすべてを訪問したことがある方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか?
こんな富山の魅力を多言語で海外へ、国内の外国人に向けて発信していることを、少しでも多くの人に伝えたい、外国人自身の口から富山の魅力を聞いてみてほしいということから、今回の報告会を企画しました。
インバウンド効果を狙う人もいらっしゃると考え、開催案内のチラシには、そうした文言も盛り込みました。
とき:3月26日(土)13:30~16:00
ところ:サンシップとやま701号
当日は、約20数名の方にご参加いただき、外国人の目から見た富山の魅力について、実際に取材活動に携わった方など5名の外国人にご登壇いただきました。
ファシリテーターは、一般財団法人ダイバーシティ研究所の客員研究員の肩書きの柴垣さんにお願いしました。
その内容は、やはりというか狙いどおりというか、ここまでディープな富山を味わったことがないというお話をたくさんいただき、土人形作りや三味線などの実際に体験しての感想も多くありました。
また、日本人とってみると当たり前ことですが(もしかしたら、今の若い世代にとっても珍しいことなのかもしれませんが)、個人経営の精肉店や製菓店で、実際にその店内で肉を捌いたり、お菓子作りをしていることに驚いたという声もありました。
食肉加工や製菓というものは、どこか遠くの大きな工場で行っているというのが一般的認識になっているようでした。確かに、街なかの精肉店で、揚げたてのコロッケをはふはふさせながら頬張るということも、少なくなってきたかもしれません。これは現代社会の分業体制についても考えさせられる発言でした。
後半の会場参加者とのやりとりでは、具体的な事業に活用したいのだけど、外国人の目から見た場合、どのようなプレゼンテーションがいいかといったような、インバウンド効果を狙う方の質問も何人の方からあり、報告会の企画も達成されたところでした。(具体的な質問内容は、事業者が特定されるおそれもあるため、ここでは伏せさせていただきますね。)
北陸中日新聞
北日本新聞
さて、この企画ですが、継続開催について現在思案中です。みなさまからのご提案もお待ちしております!
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